2016年12月12日月曜日

我慢が肝心

一層寒くなって来た、仕事に通うにもしっかり防寒を着込み、早番なら行きを遅番なら帰りを基準にしている。
自転車でたった10分程だが油断禁物で、風邪など引かぬ様心掛けているつもりだ。

職場は現役を引退した年寄りばかりなので、常に寒い暑いが当日の話題になる。
気温について言う分には良いのだが、体感を言うのは個人差があるし、各自の防寒対策で違いが出る。
矢鱈に「寒い寒い」を連発する人は薄着で対策が甘い人が多い、しっかり着込んでいる人は気温の低さを言っても「寒くて堪らん」とは言わない。

概して老人世界はこんなもので、幾つに成っても個人差は止まることは無い。
ましてや経験値、能力差もまちまちなので、年齢だけで括られた職場は業務処理能力において個人差が激しい。
但し、能力による上下関係や担当配置に成らず皆平等な職場なので、仕事が遅い人も覚えが悪い人もやる気の薄い人も一緒くたで、業務の全体を時間で熟している。

それ故仕事を覚えて何でもスムーズに熟せる様に成ると、時としてやる気の無い同僚の態度に不満を生じることもある。
年寄りは手抜きを覚えている、最早人生を賭ける仕事でも何でもない、狡賢くしても誰も無関心だと踏んで楽をすることを考える。

「そうは行かない」と其れなりに真剣に仕事を熟したいと思う者には、狡猾な老人は腹立たしい。
こんな楽な業務をこれ以上楽に行うとは考えられないから、同僚に甘えてサボりがちの人には思わず一言言いたくなってくる。
それでも其れを口に出すと、職場の環境は難しいものになる、支障さえなければそれで良しとする老人集団なので、まあまあ兎に角穏やかに大人の判断でと謂う事が優先されるからだ。

責任の無い気楽な老人の職場、一見そうでも実はそれなりの葛藤がある。
言い出したら年寄りばかりで限の無い事になる故、各自夫々に想いは有っても、我慢し辛抱が必要と心得て、何とか過ごしている。
其れが老人らしさと謂えなくもないが、想うに老人社会に拘わらず、所詮職場とか社会とかはそんなものだろう。

幾つに成っても我慢だし辛抱だわいww。

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