2017年11月27日月曜日

新スマホ

正午過ぎに帰ってから、昼食摂りながら、その後は飲まず食わずで8時間余り、必死に新しいスマホと格闘していた。

昨日娘と食事の後新宿へ出て、小田急デパートで札幌の甥家族に、歳暮代わりのクリスマス菓子を送り、勧められるまま家電量販店の携帯電話コーナーへ行った。
娘はランニングコストの安いプランの検討で、自分は旧式のスマホ(初代のギャラクシーS)の買換えとやはり月々の安いプランへの移行を意図しての事だ。

娘達とのコミュニケ-ションは専らlineだが、今のスマホでは最早それが出来なくなっていたからだ。
9月からバージョン6未満は切り捨てられて、受信は出来ても発信は出来なくなった。
SMSで何とかしのいでいたが不自由で困るし、諸々のアプリのバージョンアップを受け付けなくなっていた。

物持ちは良い方で未だピカピカだが、如何せん機能が追い付かなくなってしまったのでは、悔しいかな取り換えるしかない。
斯くて説明を2時間近く聞き、条件交渉をぎりぎりまで行って、急遽すぐに買い替えることにしたのだ。

いざとなると案外簡単な話で、これまで迷いに迷っていた自分が可笑しい。
途中から次女も加わって父の買い替えに立ち会ったが、彼女らのプラン変更は次回持ち越しとした。
保護シールと専用ケースを早速ポイントで購入し、その後の居酒屋で其れを貼るのを彼女等に任せる父、内心新機種への諸々の移行処理に憂鬱でもあった。

全く新たにアプリのインストールや設定を行うのは、手間のかかる事であり神経が磨り減るからだ。
昨夜は興奮して良く寝付けなかった、娘との交流の所為か新スマホ購入の所為か、何方でもあるだろう。
今日は早番で早起きしなければならないのにだ。笑

さて、今日の午後はその新スマホを弄りながら、上述の如く熱中していた。
ボケて来た老人には大変な作業なのだが、兎も角早く使えるようにしなければならないので、焦ってやるしかない。

何とか日常使用する機能の段取りが出来上がったのは、晩酌時間も過ぎた10時近くなっての事だ。

只、驚くことにはずっとスマホを扱っていて電池が切れなかった、今は充電器にセットしているが、50%弱のバッテリー状態であったにも拘らず、連続8時間以上使用に耐えていた。
此れまでの旧式は、満タンで開けずに放って置いても一日持たなかった。
使う時は常時補助バッテリー持参でなくては成らない程で、其れでも壊れていないので辛抱して使っていた。

店員が初代ギャラクシーを使っていたのに驚いていたが、もったいなくても機種は変えて行かなければならない様だ。
電気製品を故障するまで使う自分なので、古い新しいには拘らないのだが、さすがにこのバッテリーの新しさは感動ものだ、画面も勿論大きくなり、撮影の画像も良くなり、自撮りと言う事が初めて出来た等色々違うのだが。笑

進化進歩と言うものを実感する此の度の事件だった。

まだまだ数百件に成っている電話帳を、選択しながら移して行かなければならないアナログな作業も残っている。
当分新スマホとの格闘は続くだろうが、新機能に驚かされることもまだまだあるだろうと思うと、この何日かが楽しみでもある。


2017年11月21日火曜日

冬モード

すっかり冬モードに成った、今日の気温も最低は3.6℃最高10℃足らずと、風があれば寒くてかなわん天気が続いている。
師走も近く疾うに立冬過ぎて明日は小雪、冬の到来と共に今年も愈々暮れて行く。

今朝から仕事に出る際に保温下着上下を追加した、自転車で手袋も欠かせなくなった。
職場では老人共が矢鱈に「寒い!寒い!」を連発する、確かに寒くなったが、当方はそれ程でもない、防寒を心得ているからだが、皆は「太っているからだ」と言って憚らない。笑

だいたい寒がりの人は痩せた人が多いが着こなしが悪い、薄手の物を重ねたり、首元を開けていたり、下着の選択が悪い。
当方は生まれが北海道で防寒には慣れている、寒い思いをしたくないので其れなりにしっかり着込んでいる。
ただ単に数を着ても効果が無い、衣類の選択に耐風保温効果のあるものを自ずと選んで着用しなくてはならない。

夏、暑ければ衣類をつけずより裸に近く風を受ける、冬、寒ければ寒気を通さないもので身体を包む、此れが自分流で簡単な事だ。

其れでも冷える時は、簡易カイロ等上手に使い内側から温める。
寒がりなら其れだけに自ら工夫して備えよと言いたいww。

毎年の事だが、夏は「暑い!暑い!」と連発し、冬は「寒い!寒い!」を連発する、其れが老人集団である。ww
我が儘集団でもあるしょうもない同僚達なのだww。

2017年11月10日金曜日

隣の柿

部屋でネットを見ていたら、外でガリガリと音がした。
窓から見上げると柿の木に登っていた隣の爺さんが、梯子がずれて落ちそうになり木の股に足を挟まれている。

「大丈夫?」と声を掛けると「手伝って!」と困った様子、「其の儘待っていて!」と言って急いで表に回り、隣の庭に入る。
梯子を一旦外して掛け直し、下で梯子を押さえながら無事爺さんを救出。
「すいません!すいません!」と恐縮もケガはない様子で、「気を付けてね!」とホッとして戻って来た。

うっかり忘れていたが当方も腰の持病が有る、焦って助けに行ったが、丁度コルセットをしていたので良いものの油断は出来ない。笑

其れでも役に立った事に満足していたが、早速爺さんが礼に訪ねて来て、採れた柿の実を持参してくれた。
折角なので頂いたが、何時も眺めているが食べた事は無い、楽しみにして先ずは仏に供えた。
此れが隣の庭で出来た柿、5個も頂いたww
「これからも宜しくと!」豪い丁寧な挨拶を受けたが、自分より大分年上なのに毎年柿の木に登っている、小柄だから良いが「お互い齢だから気を付けて」と忠告しておいた。

朝のTVで、今日は良い日だと占いで言っていたが、満更でもない。
整形外科の先生とは世間話で盛り上がったし、帰って来て重要な家事も思い切って終えた、そして珍しく人助けで感謝された。

好い気分で此の儘静かに一日を終えようと思う、明日も休みだし晩酌が美味いだろうなあ!

今日の天気を画像で紹介
朝方は雲が多かった
段々青空が
その内綺麗に晴れ上がった
プラスで世田谷線の電車一枚ww

2017年11月1日水曜日

十三夜

今日11月1日は「十三夜」、”十三夜は晴れ”と謂うが、確かに今夜は雲が所々の晴れで、見事な月が出ている。
満月でなく左が若干欠けたところが風情らしい、不完全の妙をたのしむ先人の粋を感じる。

「十三夜」と聞くと、如何しても樋口一葉に触れたくなる、とても気にしている女性作家で、その短い24年の人生が胸を打つ。
竜泉の資料館や本郷西片の住い跡に残された井戸、近くの明大前に在る築地本願寺堀ノ内廟所の素朴なお墓、皆偶然に近くを訪れて気付いて寄った。

今時の「十三夜」や大晦日の「おおつもごり」になると思い出されて神妙な気分になる。

日頃五千円札で御目に掛かって入る筈だが、しみじみと見ないし彼女は札に似合わないと思う。
後半生をお金の不自由で苦しんだ事を想うと、不釣合いでしかない。
明治期最初の女性小説家として漱石との対比で採用されたのだろうが、漱石が千円で一葉が五千円は何だか皮肉だと思う。笑

其れでも平たく想えば、わずか24年の生涯、しかも今に残る小説を書いたのは晩年の一年半足らずで、お札の肖像に選ばれるのだから大した人なのだ。

只、後世これだけ評判になっても、家族の為に懸命に生き、力尽きて病に倒れた彼女を想うと決して嬉しくない、生きている時にもっと恵まれて欲しかったと思う。

あのひとを想えば辛し十三夜