2016年12月4日日曜日

増毛から

Bloggerのスタート画面が変わってしまった儘、何をやっても元に戻らず諦めてしまっている。
前に戻るの←がスタートから表示されるが、クリックしても反応無く、今は「全ての投稿」画面から始まる。
慣れてないので不快だが、如何とも出来ず現状に合わせて行くしかない。

斯く言う間に師走となり、今年も何気なく慌ただしくなってきた。
日頃からのんびりと過ごしているつもりの自分だが、12月ともなるとさすがにケリを着けておかなければならない事も有る。
更には忘年会なぞ誘われたり、年の瀬の風物詩的行事にも出掛けたりで、何気にスケジュールに追われる様になる。

それでも忙しい等とは言うに烏滸がましいが、ここで区切りが有って次が迫って来ると言う感触は人並みに感ずる。
復、其れを愉しむところも有るが、年の暮れは往々にして日によって憂鬱になることも有りで、一概では無い。
先ずは粗相の無い様過ごそう。

此の処マスメディアでJR北海道の留萌線、留萌~増毛間が今日12月4日の最終列車で廃線になる事が話題になっている。
其れを聞く度、子供の頃、留萌や増毛の方から運ばれて来る魚を食べて育ったので、他人事でない感慨がある。
海水浴にも行ったし、高倉健さんの映画「駅」の舞台にもなっていて、何度も感激しながら映画を観た。

此の数年来北海道に何回か行って廻る中で、地方の過疎化を身に染みて感じていたが、鉄道や駅が無くなる事は其れに拍車が掛かる事になる。

悔しく想いながらも何も出来ない自分なのだが、今日の19時過ぎの最終列車を町民がペンライトで見送ると聞いた時、思わず目頭が熱くなった!、どんな気持ちで町民たちは見送るのだろうか?!。
「ありがとう」の感謝もあるだろうが、置いて行かれる気持ち、都会との絆を断たれる不安もあるだろう、鉄道は文字通り線路で繋がっているものである、バス便とは全く違う質がそこに在る。

地域で収支を勘定すると、どうしても地方路線は過疎化で赤字になる、特に広い北海道は尚更だ、保線経費が莫大だし寒冷地で雪害等駅舎の維持も大変だ。
今後根室本線等(今は本線ではなくなった様だが)北海道の半分近くの鉄道線が赤字の為廃線になって行くと言う。

国鉄の改革は大賛成だったが、JRになって分割されたのは不本意だった、大都市のJRは黒字になるが、地方路線の北海道や四国そして九州は、経営が厳しくなるのは目に見えていた。
郵便配達制度もそうだが、鉄道も全国ネットで収支を勘定しないと、地方だけでの収支では悪くなって当然だ。

つまり満員の山手線に乗る客の運賃が地方の鉄道維持に生かされなければならない。
利益は都市に集中するが、其れを配分してこそ全国ネットの鉄道網が維持されるのだ。
地方から出て来た人間の集まりでもある大都市の者は、ふるさと納税ではないが故郷に繋がる鉄道の確保に文句は言うまい。

グダグダ言っても、増毛への列車はあと何時間で終わる、現実は厳しいが受け入れるしかない、「畜生!馬鹿野郎!」と、悔し紛れに自分は叫ぶだけ・・!

其れは故郷の人から自分に向けられる言葉でもある!
何もしてないのだから・・・

0 件のコメント:

コメントを投稿