旧盆

今夜迎え火で明日から旧盆三日間、１１日の新設「山の日」以来帰省する人で交通は連日大混雑だが、この時期都内は至って閑になる。
午後の仕事も殆ど暇で、だらだらと時間が過ぎるのを待つばかりであった。

我が御先祖様は年に二回戻って来る、東京都の盆は新盆の七月で菩提寺の在る神奈県は旧盆の八月、当家としては両方御縁なので自分の勝手で何方でもお迎えするのだ。
妙な事はやらない方が良いと言われるだろうが構わない、七月も八月も待っているからいらっしゃいとばかりに毎年二回お迎えする。

宗教心は無いが自分を生んだ先祖を敬う心は有るので、御先祖様には恭しく手を合わせるのが習慣だ。
「あなたの宗教は？」と問われゝば仏教と答えるが、日本古来の自然神も愛すると云う典型的な日本人的宗教観の自分なのだが、実際は無宗教とも言える。笑

余り神憑り的にならない、狂信的盲目的ににならない、そしてどの神も仏も其れなりに敬意を払って真っ向から否定しない、曖昧かも知れないがそんな日本人の宗教観は好いものだ。
元より神も仏も曖昧模糊のものだと思うしそれで良しと思う。

只、「祈る、拝む、頼む、願う」は誰しもある事で、その瞬間は神なり仏なりを夫々に思い浮かべて行うのだろう。
またそれが御先祖様でもよい訳だが、突き詰めると其れも神や仏に近いものになる。

斯く思うのもお盆の所為だろう、我が先祖をちゃんとお迎えしてちゃんとお送りしなければならない。ｗｗ