2014年6月4日水曜日

アジサイⅡ

今日も暑い日になったが、二日経ってアジサイは好い色合いになった。

青みが濃くなり一部紫陽花色になりつつある
北国の庭では、アジサイは長く青色の儘で、紫陽花色とは青とばかり思っていたので、「紫陽花」という漢字の紫が納得できなかった。
三好達治の「乳母車」(詩集測量船)の詩で、
~紫陽花いろのもののふるなり~
を諳んじても梅雨の雨の幻想的な青色を勝手にイメージしてしまいピンと来なかった。
元より何色の問題ではない一節だったのであるが、昔から勘違いの多い自分で、何につけ独断的だからである。

近頃思い出しても記憶違いが甚だしい、三好達治ー上田敏、測量船ー海潮音等々久し振りに思い返すとグチャグチャになっている、確認しなければ大恥を掻くところだが、それも今の自分自身の正体と思えば諦めるしかない。

ボケ老人が嫌だが、最早自分がその世界に入っている事を痛感する時節になった。

同感と 言うは易しか 紫陽花の

青葉見つ かなわないわい 山頭火

よしやよし あるくにまさる みちはなし

0 件のコメント:

コメントを投稿