2011年10月9日日曜日

追加で"十三夜"

公園の茶室
お茶を戴くにあたり、今日は"十三夜"と聞く。
中秋の名月十五夜は有名だが、"十三夜"は
何故か私にはもの悲しく切ない印象がある。

樋口一葉の短編集からの記憶だが、
「大つもごり」「十三夜」はごっちゃになった儘、
題名だけはっきり記憶してる。

"十三夜"の方がいかにも秋らしい。
それだけに肌寒い季節、僅か24年の生涯の
薄幸な樋口一葉に思いをいたす。

昔から樋口一葉は気になる作家であった。
特に好きな女流作家等いない筈なのだが、
その頃、吉原竜泉の記念館や本郷菊坂の井戸の跡を散歩した。
いまでこそ五千円札になった一葉だが、結核で死ぬまでの彼女の苦労を思うと切ない。

 才能あって夭折した人に弱いのは私だけかな。  

お茶を戴いた茶室の掛け軸に注目

床の間の掛け軸、今日は"十三夜"と言うことで、
「月明雁南飛」
"月明るく 雁(かり)南へ飛ぶ"
と読むそうです。
そういえば、古切手で「月に雁」と云うえらい高額な物があったのを、今頃月を見ながら思い出す。

一葉から古切手、なんと凡庸な"十三夜"の私。

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