2014年3月21日金曜日

ニシンが帰って来たらしい

近頃の北海道の様子を聞けば、石狩湾などにニシンの大群が押し寄せ、岸壁周辺がオスの精子で真っ白になるほどらしい。
地元では鰊の群来(くき)と呼ぶらしいが、嬉しい事に違いない。

北原ミレイの「石狩挽歌」に象徴される消えたニシンの話は、鰊御殿の豪華さと共に人々の関心を呼んだ。
「帰っって来たニシンの歌」を作らねばなるまい、笑。

昔は春になると必ずニシンの大群が浜に押し寄せ、その大漁は半端なものでなかった、自分家でもシーズンになると魚箱一箱ごとニシンを買い、数の子を取っては身と夫々に軒先に吊るして干していた。
干した「数の子」と「身欠きにしん」は長期保存に耐えるので、結構な保存食になった。

自分等は軒に干してあるニシンを、おやつ代わりに其の儘むしって食べていたものだ。
一寸焙って食するものだが、いまだに偶に身欠きにしんを買っては、焼きもせずむしって味噌をつけて食べたりして昔の味を懐かしむ。

「一に鰰二に鰊」が自分の好物の魚だ、元来魚好きなのだが特に此の二種は自分にとって別格です、どのように料理しても大好きな物だ。
ハタハタも禁漁のお蔭で復活したらしいし、ニシンも帰って来たとなれば言うことは無い、なんと嬉しいことかと感じつつも、もう少し安くならないかと思うのは我儘かな。


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